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髪飾りの街

 
 
 
センター街を歩く。
人たちはもう、髪飾りをつけていない。そこはもう町田だった。

髪飾りのない街。
頭のなかにある髪飾りだらけの街を、一歩づつ歩きながら振り落とす。

落ちついたら、山に向かう電車に乗る。山で待つ人たちに報告する。

「渋谷に行ってきたんだ」

そのとき頭のなかに浮かんでいた風景は、あのきらきらした、もうどこにも存在しない、髪飾りの街だった。
 
 
 


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