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アリジゴク

 
 
 
強い光の下をくぐって、神社に行った。
そこで、アリジゴクを探した。
たくさんある巣の底に、アリジゴクはいた。
何匹かを掘り出して眺めてるうちに、日が暮れ始めた。

帰る家を忘れてしまった。

木々のざわめきが、不安をあおった。
軒下からゆっくりと、気温は下がっていった。
じっと固まって、石になろうとした。

日が暮れる前に、祖父が迎えに来た。
祖父に手を引かれて、家路につく。
道中、一度だけ振り返った。暗闇があった。
前に向き直ると、灯りがあった。
 
 
 


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