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奇襲

 
 
 
「どうしちゃったんだよ。いったい」
かつて引っ込み思案だった友人に言われた。
彼は驚くほど明朗快活になっていた。
「数年前のビデオ、結構面白かったじゃん」
そう言って、昔面白半分に撮ったビデオを再生した。確かに面白い。でも、これは僕が撮ったやつとは違う。

晴天の魚市場。就職活動をしている訳でもないのに、聞かれた。
「そろそろ進路は決まったのか?」
魚がたくさん入ったとろ箱を放り投げながら答える。
「なんも決まってないす」
「そういう奴見ると、殴りたくなるんだよな」
彼はやはりとろ箱を放り投げながら、こっちを見ずに、そう言った。

この半端な時間がどれだけ続くのだろう。
声をかけてくれる知人たちに感謝しつつも、それが全く響かない自分にうんざりしつつ、目が覚めた。
夢というものはたまに、安穏としたつもりの毎日に、突然の足払いを仕掛けてくる。
 
 
 


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