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牛乳

 
腹をこわすのに、牛乳を飲む。
知った上で飲むのだ。私は胃腸が弱い。
一時間も経たないうちに、間違いなく後悔することになるだろう。

朝。

通勤する人たちでごった返す駅のロータリーの中でひとり、
不自然な姿勢で歩きながら思う。

なんか、すげえ自由。

やっぱり後悔しながら、痛い腹を抱えて、それでも思う。
きっとまた、私は牛乳を飲む。そして今と同じように腹を抱えて、
街中のどこかでうずくまるのだ。

なあ。七歳よ。
聞こえているだろうか。
お前が欲しくて欲しくて仕方なかったものは、
私が今、こうやって、十二分に享受している。
安心するといい。

七歳よ。聞いているのか?

 
 
 


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