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乾燥したい

 
 
例えばウルスラ・イグアランは、コオロギのように小さくなって死んだ。
例えば僕の祖母は、手足の節がくっきりした枝みたいになって、それが変な方向に曲がったり、折れた枝には添え木をされたりしながら、カラカラに乾いて死んだ。

かつてその身体に満ちていた水分を全て身体の外に還し、自分は抜け殻となって終わる。とても理想的な終わり方だと思う。

僕の水分はまだ身体の中にある。少しは還しながら日々を送るべきだと思っていても、結局水分をひたすら溜めるだけの日々。ためしに身体のどこか一部分を動かせば、ほんの少しだけ遅れて水分がついてくる感じ。水は僕の中だけで周回運動をしている。

水は流れてこそ意味がある訳で、滞留した水は腐るばかりだ。
先々どれだけ還し、どれだけ乾くことが出来るのだろう。流れた水の痕跡だけが残るカラカラに乾いた身体。憧れの姿だ。
 
 
 


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